2005/02/10

ミステリー野球小説

DSC00549昨日からお休みをいただいているので、サッカーを見終わってから本を読み始めました。まず、最初が「サウスポー・キラー」です。「このミステリーがすごい!」大賞の作品です。一行目のストレイトという表現に違和感を覚えながら最後まで一気に読みましたが、やっぱり最後まで違和感を感じたままで終わってしまいました。ネタバレは避けたいと思いますので、作品の内容には触れません。ただ、これを原作としてテレビで放映するなら主人公の相手役は黒谷友香さんしかないでしょうね。野球ファンよりも黒谷さんファンにはいい作品かも知れません。
違和感を覚えたまま一夜を過ごし、朝から「季刊・島田荘司Vol.4」に掲載されている御手洗潔シリーズの「最後の一球」を読みました。野球に関係する題材だろうと思っていたのですが、ズバリ当たりでした。新人作家とミステリーの大家を比較すること事態が間違いなのだとは思いますが、昨夜からの違和感は消え去り、爽快な気分にさせてもらいました。野球で言えば球質の差というのでしょうか、小説で言えば現実性と非現実性の差というのでしょうか。個人的には、やっぱり御手洗シリーズの重い球質と非現実性の中の現実の方が好みです。たまたま12時間の中でミステリー野球小説を2篇も読んでしまいました。野球で言えばダブルヘッダーを消化した感じですが、さあ~天気もいいですし、午後から出かけてきます。美味しい食事と美味しいお酒を飲んで、楽しい時間を過ごしてきたいと思います。
追伸、昨日のサッカー冷や汗ものでしが、勝ててよかった~ブログの話題は野球でも写真はやっぱりサッカーでしょう。新スーパーサブ・大黒選手よ、ありがとう!!

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2005/01/25

1973年のピンボール

murakimiharuki会社に入って、毎日飲んだくれていた時、本屋で目にした薄い黄色い背表紙の文庫本「1973年のピンボール」。それが村上春樹さんとの出会いだった 。今まで感じたことがないような感傷的な気分にさせられた。ゲームセンターでピンボールをしてもそんなに得点を上げたこともなくて、何がどう共感したのかわからなかったが、すぐに「風の歌を聴け」を読んでいた。本当は順番が逆だったのだけれど、そんなことはどうでも良かった。とにかく、その時から村上春樹さんにハマッてしまった。「羊をめぐる冒険」を読んだ時にはハルキワールドの住人になっていた。      作家の世界に入ったのは星新一さん以来だった。羊に描かれてあった星印が何かの縁だったかも知れないが、密かにハルキワールドの住人はマニアックなファンになりつつあった。そしてしばらく経つと、巷では「ノルウェイの森」が大ベストセラーになっていた。へそ曲がりのファンとしては、一時期ハルキワールドから足を洗っていたのだが、さすがに耐えられず、禁断症状のように新しい作品がでる度に、読み漁るようになっていた。     そう、ハルキワールドの主人公は仕事に追われることがないのである。ビールを飲んで、スパゲティーを作り、旅に出るといった調子で現実感がまったくない。そんな世界に憧れたのかも知れないし、現実逃避をしていたのかも知れない。でも、とにかく鼠の生き方に共感を持っていたことは事実だった。さりげなく、Jay’s Barのカウンターに座ってみたかった。       村上春樹さんも今では人気作家になってしまったが、その分だけハルキワールドの個性が薄くなってしまった気がするけれど、「スプートニクの恋人」では初期の作品と同じくらい泣いてしまった。すっかり影響を受けて、同じ世界で同じ月を見ることだけで幸せと感じるようになったのだが、最近は月を見る余裕もない今日この頃である。羊を探す旅に出ようかな~とりあえず、窓を開けて冬の星座を眺めてみよう。                     追伸、今夜は珍しく外食だった。そして、明日も外食の予定。

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2005/01/23

星新一から筒井康隆そして村上春樹

DSC00359今日は好きな作家について書いてみたいと思います。最初に影響を受けた作家は星新一さんです。中学生の頃に初期の作品集「ボッコちゃん」の中に入っていた「おーい でてこーい」に接してから、星ワールドに突然ハマリました。頭の中で暇があると一所懸命ショートショートを考えていました。今でもその癖がなくならないみたいで、会話の終わりにオチがないと済まない性格になってしまいました(^^;  次に影響を受けたのは筒井康隆さんです。高校時代に常識と非常識の間に弄ばれながら、夢中になって本を読み漁りました。「新宿祭」や「アフリカの爆弾」等いわゆるドタバタものにどっぷりと浸かっていました。「筒井さんの才能には追いつけないな」なんて、勝手に思ったりしてました。天才と狂気の境を本という媒体で実感させれたような気がします。     古い言い方をすれば、このSF界?の重鎮の影響力というのは、その後の考え方~思考回路というか~までかなり影響を受けてしまい、今でも少なからず、ずーっと引きずっています。   そして、謎の柔道家?村上春樹さん(その頃は柔道のオリンピック金メダリスト・上村春樹さんの方が有名でした)との出会い。もう少し書きたいところですが、昨日のゴルフの影響か体が痛くなってきてしまったので、また次の機会にしたいと思います。    追伸、今では本棚を一色に揃えたくて、背表紙が「黄色の本」を読むのが趣味です。ちなみに講談社文庫では村上春樹さんの背表紙は「黄色」です。

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