隠れ名古屋フード
なめらかプリンで有名な「パステル」も本社は名古屋の隣にあるのだが、東京での店舗戦略が成功して、有名ブランドとして恵比寿「パステル」の名を確立してしまったので、一時期は東京のお土産として扱われるようになってしまった。この「パステル」の親会社は多角経営をしているので、ホームページをご覧になるとカレー屋だとか、とんかつ屋も系列企業に含まれている。業務用のカレーを作っていたお店が、今では高級プリンで名声をあげてしまったのだから、なんともスゴイ商魂というか経営の才能である。そういう意味では、マクドナルドが銀座三越に日本初の店舗を開く前に、ケンタッキーの1号店が名古屋に出来たのだが(この1号店は鶏の本場名古屋では1年もたずに閉店)、パステルの親会社はその後のケンタッキーの人気に目をつけフランチャイズの権利を得ているのである。ちなみにケンタッキーが初めて日本で実験店を開いたのが、35年前の大阪万博なのである。また、パステルの本社がある名古屋の隣の西枇杷島郡はカレーハウスCoCo壱番屋の発祥の地でもあるのだが、このカレー屋さんが全国展開できたのも、名古屋を前面出さなかったことと近くの大きな工場の従業員におかげだと思う。タモリさんの影響で大きな田舎という悪い印象しかなかった頃の名古屋色を消して展開を図った「パステル」と「CoCo」は、名古屋の隣の西枇杷島郡が生んだ「隠れ名古屋」政策の代表的な成功例だろう。
追伸、吉祥寺からブームを生んだ「シナボン」も名古屋のスガキヤが商権を握って東京で展開した商品だったが、一時期の隆盛は見る影もなく、1号店の吉祥寺を含めどんどん店舗が閉店になっているので寂しい限りである。
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